半年の短期カーリースのメリット・デメリットとその他の方法との比較

短期間だけ車を利用したいと考えている方に向けて、半年間のカーリースについてご紹介していきます。
「納車待ちの間だけ」「出張の間だけ」など、短期間だけ車を利用したいと思われることはありませんか？
短期間での車の利用で最もおすすめなのは、短期カーリースです。
カーリースは半年などの短期でも利用できます。
今回の記事では、約半年のカーリースにおけるメリット・デメリットを解説します。
その他の方法との比較もしていますので、車を用意する方法に迷っている方にとっても参考になるはずです。

カーリースは半年だけでも利用できる？

カーリースは半年だけでも利用できます。
一般的には3年・5年・7年…など、年単位で長期契約されることが多いものの、短期間のリース契約も可能です。
短期のカーリースでは最短1か月から契約できます。

もともと「カーリース」とは、リース会社が所有している車を、契約者が使用する形態のことです。
長期カーリースであれば、契約者が希望した新車をリース会社が購入する仕組みであり、新車にも乗れます。
短期カーリースでは中古車でのリース契約が一般的ですが、車を購入するよりも初期費用を抑えられるのが特徴です。
また点検・整備・保険料も料金に含まれているため、余分な費用がかかりにくくなるでしょう。
以上のようにカーリースとは、長期から半年間などの短期まで幅広い契約に対応している便利なサービスです。

カーリースを半年だけ利用する場合のメリット

それではカーリースを半年だけ利用する場合のメリットについて、詳しくご紹介していきます。
「半年ほどだけ車を利用したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。

メリット①レンタカーよりも安い

短期間だけ車を利用するサービスとして「レンタカー」がありますが、カーリースの方が費用を抑えられます。
レンタカーでも1か月単位の契約ができることもあるものの、カーリースはレンタカーよりも費用を抑えられる違いがあります。
レンタカーは数時間あたりの超短期的な車の貸し出しを行うサービスです。
そのため半年間でも長期契約となり、1か月以上の利用であればカーリースの方が安くなることが多いためです。
1か月間の総額を比較すると、カーリースの方が大きく費用を抑えられるでしょう。
一般的な相場の違いは次のとおりです。

【費用相場】

• レンタカー：1か月あたり25,000～190,000円
• カーリース：1か月あたり15,000～40,000円

料金はカーリース会社・レンタカー会社によって異なりますが、上記の比較はカーリースの方が費用を抑えられることは明白です。
半年間だけ車を利用したい場合、カーリースではなくレンタカーを検討する方もいるでしょう。
しかし費用を抑えるならカーリースの方がおすすめです。

メリット②初期費用を抑えられる

初期費用を抑えられることも費用面でのメリットです。
カーリースでは最初に保証金が発生するものの、車を購入するのに比べれば安く抑えられます。
カーリースの保証金は50,000円ほどが平均的です。
対して車購入にかかる頭金は、車両本体価格の20～30％程度必要だとされています。
50万円の中古車購入でも100,000～150,000円です。
またローンを利用せずに車両本体価格全額を最初に支払うなら、さらに高額な費用が必要となります。

半年ほど車を利用するために、高額な費用を支払うのは大変です。
もっと金銭的な負担を抑えたいと考える方は多いでしょう。
半年間の短期カーリースなら、保証金である50,000円ほどの初期費用で抑えられるため負担が少なくなります。

メリット③売却する手間がない

売却する手間が不要であることもメリットと言えます。
半年間だけ車に乗りたい場合、半年が過ぎれば車を売却しなければなりません。
しかし売却には手間がかかります。
信頼できる売却先を探したり、売却の手続きをしたりとさまざまな面倒が生じるものです。
もし「より高い価格で売りたい」と思うなら、売却先探しにも手間取るかもしれません。

その点、カーリースでは車が不要になったときの売却は不要。
半年後にカーリース会社との契約が終了したら、カーリース会社に車を返却するだけです。
売却にかかる手間やわずらわしさがないことも、カーリースの大きなメリットだと言えるでしょう。

メリット④自家用車のナンバープレートを使える

続いてご紹介するメリットは、自家用車のナンバープレートを使えることです。
レンタカーでは「わ」「れ」がついたナンバーになるのをご存知でしょうか？
「わ」「れ」ナンバーは、「レンタルしている車」であることを意味します。
しかしカーリースで利用できる車には、「わ」「れ」以外の自家用車ナンバーがついています。

もちろん「わ」「れ」ナンバーの車を気にしない方もいらっしゃるでしょう。
しかしナンバーを取引先に見られる可能性がある法人契約では、信頼性の問題から「わ」「れ」ナンバーを避けたい方もいるものです。
もしレンタルしている車であると知られたくない場合、自家用車ナンバーのカーリースは適切な選択肢となります。

メリット⑤貸出料金に維持費も含まれている

半年間などの短期カーリースのメリットとして、維持費が料金に含まれていることもあげられます。
カーリース契約で生じる貸出料金には、車を所有するための各種費用がすでに含まれているためです。
カーリース会社によって含まれている費用に違いがあります。
たとえば任意保険料が含まれていないこともあるでしょう。
しかし車にかかる上記の費用がすべて含まれている場合もあり、コストの管理が容易になるメリットがあります。

車を所有するには、車両本体価格以外の費用が多くかかります。
たとえば保険料や修理費用、メンテナンス費用など。
契約者としては、契約料金以外に別途費用が必要とならないこともうれしいポイントです。
初期費用が不要であること、レンタカーより安いことも含め、車にかかる費用を抑えたい方にとってカーリースは便利なサービスと言えます。

カーリースを半年だけ利用する場合のデメリット

カーリースを半年間利用する場合のメリットについてご紹介してきました。
しかしメリットばかりではありません。
半年間だけ車を利用したいと考えている方は、短期カーリースのデメリットについても知っておいてください。

デメリット①車庫証明の手続きが必要になる

ひとつめのデメリットとしてご紹介するのは、「車庫証明」の手続きが必要となることです。
車庫証明とは「自動車保管場所証明書」のことであり、車を保管しておく場所の届け出のことを指します。
軽自動車の場合は、保管場所届出書が車庫証明と同じものです。
車庫証明の届け出をするには、次のような手順を踏まなければなりません。

【手順】

1. 警察署で申請書類を受け取る
2. 申請に必要な書類を作成する
3. 警察署に行き申請を行う
4. 後日、警察署で車庫証明書を受け取る

行政的な手続きはなるべく避けたいと思われる方もいるものです。
もし警察署に出向いての手続きが面倒である場合、カーリースの利用にデメリットが感じられるかもしれません。

デメリット②保証金がかかる

半年間などの短期カーリースのデメリットとして次にご紹介するのは、保証金が必要となることです。
カーリースにおける保証金とは、賃貸物件を借りる場合と同じく、原状回復のための費用として使われる費用を指します。
車の利用中に事故や故障が起きた場合、保証金から修理費が差し引かれます。
つまり修理の必要性がなければ、車の返却時に返金されるものです。
しかしカーリース利用のための初期費用であることは間違いありません。

先にも解説しましたが、半年ほどカーリースを利用する際の保証金は50,000円が相場です。
車を購入する際の頭金や初期費用に比べれば少額ですが、レンタカーでは保証金は求められません。
そのためレンタカーと比較すると、カーリースの保証金がデメリットと感じられる可能性があります。

デメリット③原状回復費が発生する

原状回復費が発生することもデメリットのひとつと言えます。
もしカーリース契約の車で修理が必要となった場合、契約前と同じ状態にして返却しなければなりません。
つまり車を修理するため、費用の支払いが必要となります。
もし事故にあったり、車が故障したりなどのトラブルに見舞われれば、高額な修理費用が必要となる可能性もあるでしょう。

カーリースで原状回復費が発生するのは、「残価設定」によるものです。
カーリース会社は返却時の残価を想定して、車両本体から残価を差し引く形でリース契約を行います。
しかし車を修理しないままにしておくと、最初に想定していたよりも車両本体の価値が低くなることは明白です。
つまり返却時に、想定していた価値よりも低い車が返却されることになります。
そこで原状回復費を支払ってもらうことで、残価を精算する必要が生じます。

しかし原状回復費が活性することは、車を購入しても、レンタカーを利用しても同じことです。
購入した車を故障したままにしておくことはないでしょうし、レンタカーでも故障した場合は補償金が請求されます。
カーリース契約において原状回復費が発生することは事実です。
しかし車を利用する以上は原状回復費が必要であるため、カーリースに限ったデメリットでもありません。

デメリット④中古車しか選べない場合が多い

続いてのデメリットは、半年ほどの短期カーリースでは、中古車しか選べない可能性が高いことについてです。
一般的に長期的なカーリースでは、契約者が希望する新車をカーリース会社が購入します。
そして契約者は毎月の定額料金を支払って、購入してもらった新車に乗る仕組みです。
しかし短期カーリースではほとんどの場合で、カーリース会社に用意されている中古車の中から希望の車種を選びます。
短期契約であれば新車に乗るのは難しいでしょう。

もちろん「車が利用できるなら中古車でも希望の車種でなくても良い」という方もいるはずです。
車種へのこだわりがない方であれば問題ありません。
しかし「◯◯に新車で乗りたい」と思われているなら、半年間の短期カーリースでは叶えられないことが多いはずです。
カーリースサービスは「希望の車種に新車で乗れるサービス」であると思われている方もいます。
もし新車に乗りたいと思われているなら、短期カーリースでは中古車しか選べない可能性が高いことについて知っておいてください。

デメリット⑤走行距離の制限がある

最後にご紹介するカーリースのデメリットは、走行距離の制限が設けられていることです。
カーリースでは長期・短期のいずれにしても、走行距離に制限があります。
「1か月間で1,000kmまで」「1年間で10,000kmまで」などと、期間ごとの走行距離が決められる仕組みです。
カーリースにおける走行距離制限は、先に解説した「残価設定」に関係します。
車は走行距離が多くなるほど価値が下がるため、カーリース会社は車両返却時の価値を確保するため走行距離制限を設けます。
走行距離が予想より多くなってしまっては、返却された車の残価が低くなり、カーリース会社の不利益となるためです。

そのため設定された走行距離を超過した場合は、追加料金を支払わなければなりません。
追加料金の設定はカーリース会社により変わりますが、一般的に1kmあたり5～15円です。
1kmあたり10円の設定で10,000kmを超過した場合、10,000円の追加料金が必要となります。

長距離を走る予定がなく、日常の中で車を使用する分には問題ないでしょう。
しかし頻繁に長距離移動をする場合や、1日中車を使用した場合などでは、設定された走行距離制限を超えてしまうかもしれません。
カーリースを半年間だけ利用したいなら、まずはどのくらい走る予定なのかを算出しましょう。
もし走行距離制限以内に収まれば、制限がデメリットとは感じられなくなるはずです。

短期カーリースの費用相場

半年など短期でカーリースを利用する場合、費用の相場は次のとおりです。

短期間であっても、車を自己所有するには多くの費用がかかります。
カーリースでは半年ほどの短期間で必要となりうる費用のうち、上記の費用がすでに料金の中に含まれています。
カーリース会社や選ぶ車種によりますが、リース料金は1か月あたり15,000～40,000円です。
メンテナンスや保険、車検にかかる費用が含まれていると考えれば、決して高くはないでしょう。

カーリース以外で半年間車に乗る方法

カーリースは約半年だけ車に乗りたい方にとって良い選択肢となります。
しかしカーリース以外の方法を知りたい方もいらっしゃるでしょう。
そこでカーリース以外で半年間だけ車を利用するための方法についてもご紹介していきます。
それぞれのメリットやデメリットを考えながら、最も良いと思われる方法を選んでください。

方法①車を購入する

まずは車を購入する方法があります。
車を購入すると自己所有となりますが、半年後に不要となるなら売却しなければなりません。
そのため車を購入する手続きと、売却する手続きの両方が必要となります。
また車を購入するにはまとまった初期費用が必要となり、メンテナンスや修理の費用も自己負担しなければなりません。
カーリースに比べると手続きに手間がかかり、まとまった費用が必要となる方法であると言えます。

方法②レンタカーを利用する

短期間だけ車を利用したい方に人気なのがレンタカーです。
レンタカーは1日単位の超短期で車を借りたい方にも対応するサービスですが、半年となるとカーリースより費用が高くなる傾向があります。
カーリースより手続きが簡単で、さらに任意保険が料金内に含まれることがメリットです。
しかし同じ期間で計算すれば、料金はカーリースよりも割高になることがデメリットと言えるでしょう。
レンタカーは超短期での利用も可能ですが、半年契約であればカーリースの方が費用を抑えられるはずです。

方法③カーシェアリングを利用する

最近では短期間だけの車の利用を、カーシェアリングに頼る人も少なくありません。
カーシェアリングはレンタカーと同じく、超短期での車の利用に対応するサービスです。
しかし1か月以上の利用となると、カーリースを利用するほうが費用面での負担が抑えられます。
またカーシェアリングではレンタカーよりも、長期的な車の使用が難しくなる傾向です。
カーシェアリングで半年間、同じ車を使い続けるのは難しいと考えたほうが良いでしょう。

方法④家族・友人に借りる

短期間だけ車を利用したいなら、家族や友人に借りる方法もあります。
手続きや料金も不要で、最も効率が良い方法だと思われるかもしれません。
しかし借りた車で事故を起こしたり、故障が起きたりした場合の責任の所在が難しいことがデメリットとしてあげられます。
もし車を借りていて、故障した場合、修理費用を負担しなければならないこともあるでしょう。
任意保険に運転者が登録されていなかったことで、事故を起こした場合の賠償金を請求されることも考えられます。
家族や友人に車を借りる方法は簡単ですが、簡単な分、大きなリスクをはらむ方法とも言えるでしょう。

半年ほどの車の利用ならカーリースがおすすめ＆低額

いかがでしたでしょうか？
この記事を読んでいただくことで、半年間でのカーリース利用についてご理解いただけたと思います。

カーリースは半年ほどの短期間でも利用可能です。
短期での車利用にはレンタカーや車の購入、カーシェアリングなどの方法もあります。
しかしカーリースなら費用の負担や手間が少ないこと、自家用車ナンバープレートが使えるなどのメリットも感じられるでしょう。
「ニコリース」では1か月から利用できるカーリースをご提供していますので、半年などの短期リースをご検討の方はぜひご相談ください。